上司とのパワーランチや出先で「ご一緒にどうぞ」と振る舞われた食事など、何を食べるか選択のしようがない局面があると思います

出てきたものがバランスのとれた食事なら問題はありませんが、予想外に脂っぽいものだったり、動物性たんぱく質皆無の仙人料理だったり、「え? これですか」というものを食べなくてはならないときもあるはずです。

もちろん黙って食べぎるをえないわけですが、そういうときにでも、身体にいい食べ方があります。それは、よく噛むことです。

物を食べると、 コレシストキニンという物質が十二指腸から分泌されます。これは消化酵素の分泌を促す物質で、食べた脂肪や分解されたたんぱく質のアミノ酸などによる刺激によって出るのですが、噛むことによってより多く分泌することがわかっています。

よく噛んで食べることが大切だといいますが、これはその刺激によって、 コンシストキニンをはじめとする消化吸収に必要な物質の分泌を促し、胃腸の負担が減るため、消化吸収がよくなることが理由です。

さて、選択のしようがない食事をよく噛んで食べるメリットは、消化吸収に関することではありません。

噛むことによってよう多く分泌されるコンシストキニンは、実は脳の働きにいい影響を与えます。たとえば、効率よく記憶する、学習するということに効果が出ますし、脳全体をうまく働かせる作用がありますから、大きなことに判断を下したり、抽象的な物事を考えたりするためには、うってつけです

また、コンシストキニンは脳内のドーパミンの作用を抑える働きがあるため、不安感が和らいだり、とソラックス効果もあります。

もちろん、よく噛むことはどんな食事に対してもできることです。その意味では、いつでもよく噛んで食べることが必要ですが、選択のしようがない食事のときはとくにこのことを意識して、よく噛んで食べるようにしたいものです。

噛む回数は、 一口で30回。そこまでできなくても、最低20回は噛むように心がけてほしいと思います。

朝の果物は健康に良い

朝食に果物をとる効果についてはすでに述べましたが、再び強調しておきたいのは、果物の投資効果です。

普段私たちは、朝食にいったいいくらくらいのお金を使っているでしょうか。菓子パンひとつにインスタントコーヒーだと150円くらい。トースト、 ハムエッグだと200円くらい。平均的には300円程度ではないでしょうか。

食事にお金をかけないという人が増えている一方で、私たちはサ^プリメントやビタミン剤にはけっこうなお金をかけています。ビタミンCなら月に1000円くらいします

し、ビタミンBや鉄など、いろいろ合わせると、月に3000円くらいかけているのではないでしょうか。 一日に100円は使っている計算です。

サプリメントやビタミン剤は、もちろん効果がないわけではありませんが、本当は食事でとることが一番よく身体に吸収されます。

ところが、食事で十分にビタミンやミネラルをとろうとすると、食事そのもののグレードを上げることになり、 一日100円の予算ではなかなか実現させることができません。

そこまで厳密に考えてはいないでしょうが、みんなその点にうすうす気づいて、サプリメントやビタミン剤に流れているわけです。

ところが、ひとつだけ、値段の割にとても大きな効果が見込めるものがあります。それが果物なのです。

スーパーマーケットの果物売り場を眺めると、たとえばイチゴがひと山500円とかブドウがひと山800円とか、けっこうな値段がついています。多くの男性は「一局いな」と敬遠するに決まっています。

なにせ、自分の昼食にかけているお金と同じか、それ以上の金額になるわけですから、身体にいいとわかっていてもなかなか手が出せません。

しかし、果物が高いといっても、 一度にそれを全部食べるわけではありません。

朝食の食卓に載せるのは、 一日100円分くらいのものです。朝それを食べるだけで、酵素が身体の内側をきれいにしてくれますじ、ビタミンCも十分にとることができますから実は果物はとても投資効率のよい食べ物なのです。

そして、その効果をさらに高めるのであれば、朝食での摂取が一番おすすめです。昔から「朝は金、昼は銀、夜は銅」といわれていますが、どんなに身体によいものでも、消化に負担をかけない日中にとるのがよいでしよう。

サプリメントやビタミン剤にかけているお金で果物を買って、ぜひ朝の食卓に載せることを実行してほしいと思います。

男性の中には、よくお腹をいっぱいにすることの投資効率を考える人がいます。同じ500円で食べられるなら、牛丼よりもラーメンと半ライスと餃子の方がいいという選択がそれです。

しかし、少ないお金でお腹をいっぱいにするというのは、20代初めまでの下宿暮らしの学生のような考え方です。社会人として、毎日をビジネスの現場で闘っていかなければならない社会人は、その手の投資効率から、ようよく闘うための投資効率に、そろそろ考えを切り替えなければならないはずです。

投資効率を切り替えることは、闘うための食事のルールの基本です。その第一歩が、朝食の果物なのです。